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2018.3.8

【イベントレポート】 丸の内アナリティクスバンビーノ#13
春の始まりは「女性」をテーマに

3月8日に行われました、丸の内アナリティクス バンビーノ『女性優位マーケットにおける実践データサイエンス~Early Spring~』のレポートをお届けします。今回もテーマに沿った企業のデータ分析担当や責任者として実務に携わる方々にご登壇いただき、それぞれの知見をご共有いただきました。

■データマネジメントからはじめるデータマーケティング

株式会社ユナイテッドアローズ
デジタルマーケティング部
中井 秀 氏

国内大手アパレルメーカーのユナイテッドアローズ社で、デジタルコミュニケーションチームとアナリティクスチームを兼任する中井氏。昨年新設されたアナリティクスチームの実務の中で得た、データマネジメントの意義と自社の業務への影響についてお話いただきました。

特に、データ利活用のプロセスの中で、後回しにされがちなデータ収集基盤の整備についての失敗談に基づいたお話は、データ収集や連携開発に日々苦心している実務担当者にとっては得るものが多かったのではないでしょうか。
利便性の高いデータマートを維持するためには、結果としてデータマートを作りこみすぎないという認識に至ったというお話いただいたほか、外部に依存しがちな業務を内製化し、自社のデータを自社で持つことで当事者意識が醸成されていき、「お客様を理解する」というデータ分析本来の目的に近づけたという点にも言及されました。

■25分でわかるオズモールのデータ活用とマーケティング

スターツ出版株式会社
オズモールマーケティング部
部長 田沼 和義 氏

女性から絶大な支持を誇るメディアコンテンツや予約サービスを展開するオズモール社で、9年間デジタルマーケットを担当されている田沼氏。現在会員数が290万人にのぼるオズモールのデータ活用を、マーケティングの観点からお話いただきました。

マーケティング部がまだ3名体制だった2008年頃からの施策を追いながら、データサイエンスがどのように組み込まれてきたかを詳解していただきました。2010年頃からシステム部門に頼らずマーケター自身でSQLを書いて抽出するようになっていたという同社。その頃から徐々にデータ活用の機運が高まり、2012年にはプライベートDMPの基礎構築を行い、その時の専任担当者が現在データサイエンティストとして活躍しているのだとか。

同社ではマーケティング施策加速のため、今年から開発部門と統合し、今後ますます幅広くより難しい領域まで、データの利活用を行っていくとのこと。データサイエンティスト人材だけでなく、マーケター人材にとっても、これから必要とされるスキルセットのヒントを得ることのできる機会になったのではないでしょうか。

トラベル市場でのデータ活用について

株式会社i.JTB
執行役員
三島 健 氏

JTBグループのWEB戦略を担うi.JTBの執行役員である三島氏は、オンライン・eコマース領域を専門に、国内外問わず様々な会社の役員を務めていらっしゃいます。今回はトラベル市場全体の数字の部分から、これからのグローバルプレーヤーの在り方など、より経営側に寄った視座から幅広くお話いただきました。

マーケティングが事業活動全体で必要とされていることは周知の事実ながら、どうしても財務的な観点からは成果が可視化されにくいうえに、コストの大きさが目立ってくるなかで、グローバルプレーヤーがどのようにお金の管理を行っているのか、という話は特に印象的でした。
同社では、昨年よりそうした経営上の説明責任を果たすことのできる横断的なデータ分析チームを設置したとのこと。それはつまり、経営・財務・人事・マーケティング・IT……など、それぞれの部門に対して専門領域の分析担当を置き、各部門のアクションを経営市場に置き換えて、将来予測の数値まで出すことのできる仕組みを形成したということでした。

マーケティング領域からより経営側にレイヤーをあげて、分析チームを生かす組織づくり。グローバルカンパニーにおいて、データがいかに重要視されているかを示す、大変可能性を感じるものでした。

ミートアップ後は、登壇者をまじえて参加者の皆様と懇親会を行いました。

乾杯の音頭はご登壇いただいた三島氏にお願いしました。皆様お酒を片手に、情報交換を行う良い機会となりました。

今回ご登壇いただいた三島氏からも、同業他社・異業種間におけるコミュニティの重要性についてお話がありましたが、こうしてデータ領域に携わる者同士で、意見交換・知見共有を積極的に行っていくことが、今後より必要となってきます。

今後も、データ活用に携わる実務担当者同士の横のつながりを強くしていきたいという思いから、積極的にこうした機会を創出していきたいと思います。

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