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2021.04.27

【イベントレポート】丸の内アナリティクス バンビーノ#21
「データサイエンス機能の育成・醸成」

3月31日(水)に約1年3ヶ月振りのバンビーノを初めてオンラインで開催いたしました!
今回は「データサイエンス機能の育成・醸成」をテーマに、3名の豪華ゲストをお迎えしましたのでその様子を一部ご紹介したいと思います。

元企業人によるデータサイエンス学部の教育


国立大学法人滋賀大学
データサイエンス学部 教授
データサイエンス教育研究センター 副センター長
河本 薫 氏

企業人として長年第一線で活躍されてきた河本氏。今回は大学教員へ転身に至った思いと、どのように学生指導をされているのかお話しいただきました。
講演冒頭の「綺麗事じゃなく、原点は人材育成」という言葉が非常に印象的でした。高い志を持たれて、企業人だからこそできる大学教育に取り組んでいらっしゃいます。
データと分析手法を活かす、世界でも滋賀大学にしかない「ビジネス価値創造論」や、ロジカルシンキング力を鍛えるビジネス思考力演習、分析手法だけでなく、それを活かして課題解決する全体プロセスを推進できる力を学生が身につけられるようなPBLProblem-based Learning)を実施し学生指導にあたっておられます。
実践的なカリキュラムで学んだ滋賀大の学生達の今後の活躍が楽しみですね。

PBLについては前回の本会のイベントレポートも是非ご覧ください。

滋賀大学とPARCOのデータ活用プロジェクト

                                 
株式会社パルコ 
執行役員
CRM推進部兼デジタル推進部担当
林 直孝 氏

スマートフォンアプリ「POCKET PARCO」の行動ログを提供し、滋賀大学の河本ゼミで行われているPBLProblem-based Learning)の取り組みを行ったのがパルコです。事前のプレスリリースにより、テレビ局などのメディア取材もあった一大プロジェクトとなりました。
PBLでは学生たちが約4ヶ月の期間で提供されたデータの分析から施策提案までを行いました。
「お客様の離反を防ぎたい」「より多くの体験(買い回り)を創りたい」という課題に対し、実際の顧客ターゲットに近い学生だからこその発想で新しい提案が多く紹介されていたのが印象的でした。
今後、PBLがきっかけで生まれた提案が実装される可能性もあるので、「POCKET PARCO」のアップデートが楽しみですね。

PBLについては前回の本会のイベントレポートも是非ご覧ください

 

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AI開発研修「LAD」を中心とする大塚グループのデータサイエンス人材育成

大塚ホールディングス株式会社
IT企画部 次長
佐野真氏

佐野氏には企業観点でのデータサイエンス人材育成についてご共有いただきした。
大塚ホールディングスでは歴代の創業者が育んできた企業文化の浸透を重視した人材育成を行っています。
2019年から丸の内アナリティクス代表理事の原田が代表を務めるグラフが提供するAI開発研修「 LAD 」を用いた人材育成を毎年実施されています。
座学・ハンズオン (Python)・分析計画演習の組み合わせ、顧客の課題を解決できるデータサイエンティストの育成を目指すカリキュラムが組まれています。
大塚ホールディングスでは受講後に、おさらい会や事前勉強会の開催や、研修をきっかけに学んだ内容を活用した派生事例の共有会なども実施して高い満足度も得られたそうです。
今後はビジュアルシンキングを使ったビジネスプロセス・デザイン力の強化を進めていくとの事なので、是非またお取り組みをお伺いしたいですね。

今回導入されたLADの紹介はこちら

 

最後に今回初めての試みとなったオンライン開催の懇親会の様子です。
Spatial Chatを用いてルーム内を自由に移動して会話ができたので、実際の会場いるような雰囲気を楽しむことができました。参加者の皆さんからも「面白いツールだ」とご感想いただきました。
短い時間でしたが、皆さん交流を深められたのではないでしょうか。

 

最新の開催情報に関しましてはCompassにてご案内しております。
今後とも丸の内アナリティクスをどうぞよろしくお願いいたします。

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