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2020.04.30

ビジネス活用最前線!現役データサイエンティストが教えるデータサイエンスおすすめ書籍【入門編】

新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が長くなっている人も多いかと思います。外出自粛の今こそ、余剰の時間を使って学びを深めませんか。

丸の内アナリティクスでは、役員をはじめとして、実際にデータサイエンス実務の最前線で活躍する本会のメンバーに、データサイエンスにまつわるおすすめ書籍を聞きました。

これからデータサイエンスを学びたい人、研究や学術でのデータサイエンス経験しかなく不安な人、実務で携わっているがさらに学びを深めたい人まで、レベル別に紹介します。今回は初学者に向けた選書をお届けします。

[目次]

  • 文系も理系も、まずはこの一冊から

 『会社を変える分析の力』
 『データサイエンティスト養成読本』

  • 文系人材にもおすすめの一冊

 『マネー・ボール』
 『文系ビジネスパーソンのためのデータ分析入門』

  • エンジニア向け 実践的な学習に向けて

 『データサイエンス入門』
 『新米探偵、データ分析に挑む』
 『Python実践データ分析100本ノック』

 

※各サムネイルのリンク先はAmazon商品ページとなっておりますが、アフィリエイト・リターゲティングは行っておりませんので安心してご覧ください。

文系も理系も、まずはこの一冊から

『会社を変える分析の力』

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分析力を武器にする個人・組織は何が違うのかについて、データ分析第一人者の著者が解説した内容。著者の河本氏は、長く大阪ガスでデータ分析チームを牽引し、現在は滋賀大学のデータサイエンス学部で教授を務める人物。社団法人丸の内アナリティクスの理事でもあります。

推薦者コメント:

◆大塚ホールディングス株式会社 佐野真氏
分析技術やツールだけを導入してもデータサイエンス課題は解決しないことを分かりやすく解説し、ビジネスの現場においてどのような行動が求められるかを指し示す良書だと思います。

◆株式会社みずほフィナンシャルグループ 多治見和彦氏
データアナリティクスというよりはビジネスの本です。「業務をすすめるうえで何をするべきか」という目線を大切にし書かれています。データ分析の技術のための本はたくさんありますが、分析を業務に活かすことを学ぶには不十分です。データ分析をやろうと思うきっかけは人それぞれあっても、業務への活かし方を知らないと長続きはしません。データ分析をライフワークにする方にとっては必読だと思います。同じ著者の『最強のデータ分析組織 なぜ大阪ガスは成功したのか』も良い本ですので、こちらの後に併せて読むことをおすすめします。

◆井出麻美氏
単に「分析力」を持っているだけではビジネスを変えられません。「見つける力」「解く力」「使わせる力」の視点から、データ分析で企業変革をするために必要な心掛けについて言及された書籍です。私は現職入社時に初めてデータ活用に携わる専門職に就きましたが、そのときに本書を偶然見つけ拝読し、衝撃を受けました。以来何度も繰り返し読んでいます。

『データサイエンティスト養成読本』

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言語や手法だけでなく、実務の観点からもデータサイエンスに必要な事柄の全体像を著した書籍。データ分析の入門として概観を掴むのに適しています。

推薦者コメント:

◆株式会社サイバード 宮崎友輔氏
データサイエンスの全体像をつかむための書籍です。初学者が実務としてデータサイエンスに取り組み始める前に読んでいただければ、自身に必要なスキルや今後学習すべき分野が分かると思います。

株式会社デジタルガレージ 渋谷直正氏
まずは広く浅く、コードを見ながら勉強して基礎知識を付けるのに最適です。豊富な事例と現場での体験談が書かれておりイメージもしやすいと思います。

文系人材にもおすすめの一冊

『マネー・ボール』

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物語でデータサイエンスの面白さを知るならこの一冊をぜひ。経営危機に瀕した球団を統計データを駆使して再建していく様子を描き、2011年にはブラッド・ピット主演で映画化されました。

推薦者コメント:

◆本会メンバー
新任のゼネラルマネジャーが統計データを駆使した野球界の常識を覆す手法で球団を改革していく過程を描いた物語。データサイエンスの面白さが実感できる本です。

『文系ビジネスパーソンのためのデータ分析入門』

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スマート・アナリティクス株式会社の畠慎一郎氏と、社団法人丸の内アナリティクス理事でもある株式会社デジタルガレージCDOの渋谷直正氏による共著。機械学習、AI、デジタルアナリティクスなどをこれから学びたい文系人材に向けての指南書です。

推薦者コメント:

◆井出麻美氏
タイトルに「文系」とありますが、さらに広域の方へ向け、ビジネスパーソンが今日からでもデータ活用をスタートする方法をやさしく解いた書籍です。冒頭で著者のひとりである渋谷さんが目的と手段を意識することの大切さについて言及された一言が印象的です。現職に入社したての頃にセミナーで同様のことを伺う機会があり、私もずっと自分に問い続けることを心掛けています。

エンジニア向け 実践的な学習に向けて

『データサイエンス入門』

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データサイエンスの概論書。データ処理、データ分析に必要な情報学、統計学の基本知識をおさえ、新たな価値創造スキルの学び方を紹介しています。

推薦者コメント:

大塚ホールディングス株式会社 佐野真氏
予測的モデリングと生成的モデリングの違いの解説を含め、データ分析を行ううえで、どのような「考え方」をすべきかを丁寧に解説し、初学者が間違ったアプローチに陥ることを防いでくれる良書だと思います。

『新米探偵、データ分析に挑む』

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データ分析について1から学び、自分でも実行してみたい、という人向けの入門書。データ分析に縁のなかった主人公が、探偵事務所で商店街の住人の無理難題をデータを用いていく物語に沿って、データ分析の初歩から高度な話題までを幅広く見ることができます。

推薦者コメント:

◆レバレジーズ株式会社 阪上晃幸氏
物語形式で、街の分析課題をR言語を使って解いていくという書籍です。R Studioのインストール方法なども載っているので、コーディングに苦のないエンジニアであれば、最初から最後まで実践できると思います。数式もほとんど出てきません。色んな分析事例をRで実際に取り組むことで分析業務のイメージも付いてくると思います。

『Python実践データ分析100本ノック』

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Pythonを用いたデータ分析プロセスについて多く事例を紹介する書籍。例題を解きながら実践的に学習したい人におすすめです。

推薦者コメント:

◆滋賀大学 河本薫教授
初心者でも、自らコーディングしてデータ分析する意気込みのある人には、エントリーとして向いています。例題にはリアルな課題とデータが採用されているので、データ整形やグラフ化から機械学習まで一通りの実践学習ができます。データサインスの領域は幅広いので、まずは簡単なことでもスクラッチから一気通貫でできる自信をつけ、そこからすそ野を広げていくとよいと思います。その意味で、この書籍を推薦します。

◆株式会社MonotaRO 米島和広氏
初めての本ではなく2冊目の本にすすめたい書籍です。データの操作ができるようになった後に、業務で使うシーンを意識しながら、データの操作の練習ができます。学んだ知識を活用できるか、ドリル形式で確認して定着させることができますし、コード自体も参考になると思います。

* * *

 

これからデータ分析を学びたいという人は、ぜひ入門編として手に取ってみてください。引き続き丸の内アナリティクス理事・本会メンバーによるおすすめ書籍について更新予定です。

また、丸の内アナリティクスではデータサイエンスの実務に関わる人に向け、業種横断のミートアップを定期開催しています。現在は新型コロナウイルスの影響で開催未定となっておりますが、開催が決まり次第、Facebookやconnpassでお知らせする予定です。

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