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2021.01.21

【イベントレポート】丸の内アナリティクス本会 ~コロナ禍におけるデータサイエンス事例(良いこと、悪いこと)~

2020年12月17日に1年ぶりとなる丸の内アナリティクス本会を初めてオンラインで開催しました。これまで本会ではフリーテーマでの開催をしてきましたが、今回からテーマを設け「コロナ禍におけるデータサインエンス事例(良いこと、悪いこと)」というテーマで2名にご登壇いただきました。今回のレポートではその一部をご紹介します。

 

社内データを利用したEC不正購入対策

 

株式会社ユナイテッドアローズ 情報システム部
IT戦略デザインチーム リーダー
中井 秀 氏
 

自社EC売上が増えていく中でカード会社からのチャージバックによってクレジットカードの不正利用による購入が頻発するという課題に対して、AIツール「DataRobot」を活用して大幅削減した事例をご紹介いただきました。


発覚当初は人海戦術でのデータチェックを余儀なくされ業務負荷が非常に高かったため、暫定的にPythonで学習モデルを構築、DataRobotの導入を進め、2ヶ月弱で購入不正判定の運用を安定化。短期間で実現した背景には以前からTreasure Dataに必要なデータを蓄積していたことが関係していました。


「必要なのはよく切れる万能包丁(AI基盤)とまな板(データマネジメント基盤)」と言及されており、AIを活用していく上で特定の施策での活用の前に、幅広い施策に対応できる環境構築が重要という点が印象的でした。

デジタル地域振興券におけるAPI管理基盤の導入と外部サービスとの連携強化

株式会社みずほフィナンシャルグループ 株式会社みずほ銀行 デジタルイノベーション部
データビジネスチーム 次長
多治見 和彦 氏
 

コロナ禍で紙の地域振興券を購入するために各地で行列ができたというニュースを記憶している方も多いと思いますが、丸の内アナリティクスの理事でもある多治見氏からは、そういった課題を解決することができるソリューションであるデジタル地域振興券についてお話いただきました。


この事業を発展させていくためにオープンAPIを活用した地方自治体の様々なサービスとのデータ連携を行うことを計画されているとのことで、データ連携を行う上でAPI管理基盤を活用されています。


API管理基盤を構築することによりデータ集計作業の軽減、外部ソリューションとのスムーズなID連携など活用の幅が多く、ローコードで開発を行える環境のため、現場での実装スピードが上がるのと同時にビジネスサイドも開発に関与しやすくなるという点も期待できるとのことでした。

 

今後も丸の内アナリティクス本会の模様もレポートして参ります。 また、公開イベント丸の内アナリティクスバンビーノは3月下旬の開催を予定しております。日程が決まり次第、丸の内アナリティクスHP・connpassにてご案内いたします。 今後とも丸の内アナリティクスをどうぞよろしくお願いいたします。

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